妊活をするうえで赤ちゃんを育てる母体のカラダづくり、パートナーの協力体制はかかせません。そして妊娠の確率を”より”高めるために、セックスのタイミングを合わせることも大切です。妊娠しやすい排卵日の数日前にタイミングを合わせる方法は、実践している人も多いのではないでしょうか?
でもちょっと待って!排卵日にタイミングを合わせれ ば必ず妊娠できるの?
セックスタイミングは排卵日以外にも
気を配らなくてはいけない理由
答えは、NO。
なぜなら、妊娠するためには、排卵された卵子と精子が受精すればOKではなく、受精卵が子宮内膜に着床しなければ妊娠に至らないためです。
そして、この時ポイントとなるのが、受精卵が着床できるタイミングには、個人差があるということ。受精卵ができても着床できなければ、妊娠できないことがあるのです。
受精卵の着床確率が上がるのは、
○○のタイミング
子宮の内側には子宮内膜と呼ばれる組織があり、毎月受精卵を受け入れる準備をしています。受精卵の着床は、受精卵とそれを受け入れる子宮内膜の両方で、妊娠の条件が揃ったときに起こります。
この子宮内膜の条件を表す言葉として「着床の窓」という表現が用いられることがあります。子宮内膜が受精卵を受け入れることができる期間のことを「着床の窓」と呼びます。反対に、いくら着床する能力の高い受精卵であっても、子宮内膜で受精卵を受け入れる条件が整っていない状態では、着床は難しくなってしまうのです。
「着床の窓」の期間は、一般的には排卵から7日前後、または排卵後に黄体ホルモン(プロゲステロン)の分泌が増え始めてから5日前後だと考えられていますが、「着床の窓」が訪れるタイミングには個人差があることがわかっています。
もし、排卵日に合わせてセックスタイミングを取って受精卵がつくれたとしても、「着床の窓」と合わなかったために、妊娠できないケースもあるのです。
着床の窓のタイミングと受精卵の成長が合っていない場合、タイミング療法などの普通の妊活では、妊娠できない可能性があります。タイミング療法でうまく妊娠できない場合には、不妊治療という選択肢もあります。
~妊娠確率を高めるために~
不妊治療で用いられるERA検査とは?
「着床の窓」は、不妊治療で体外受精を行う際に、患者様一人ひとりに最適な胚移植のタイミングを特定するために活用されています。
そして、この「着床の窓」の時期を調べるために行うのが「ERA検査」です。「ERA検査」によって、妊娠確率が約25%上がるというデータもあるのだとか。
もし、不妊治療を考えているなら、妊娠確率を高めるためにERA検査を受けて、胚移植に適したタイミングを調べてみてもよいかもれません。
妊活と一口にいっても、様々な選択肢があります。パートナーと2人で考え、話し合いながら、お互いが納得できる方法を考えていきましょう。