貧血といえば、「クラッとくる立ちくらみ」と思っている人は多いでしょう。でも、貧血の症状は立ちくらみだけではありません。
「なんだかダルい」「ちゃんと寝ているはずなのに、眠い」という状態も、貧血が引き起こす症状のひとつです。そんな症状を感じたことがあるなら、まずは自分の状態を確認してみましょう!
貧血は、血液中の酸素を全身に送り届ける働きをする「ヘモグロビン」が減り、カラダが酸欠の状態になることで起こります。
その症状は、「立ちくらみ」や「動悸・息切れ」だけではなく、他にも様々な症状を引き起こします。
血液中の「ヘモグロビン」は、「鉄分」が不足すると生成することができなくなるため、改善するには、日々の生活の中で十分な鉄分を摂取することが大切なのです。
十分な鉄分を摂取するためにも、まずは毎日の食事を見直し、鉄分を多く含む食品を摂るよう心がけましょう。
鉄分は、レバーや赤身肉、あさり、ひじき、小松菜、ほうれん草、切り干し大根などに多く含まれています。ただし、それぞれの食品に含まれる鉄分の量は違うので、どの食品にどのぐらい鉄分が含まれているか把握して、最適な組み合わせを検討してみましょう!
鉄分は、ただやみくもに摂取したら良いわけではありません。実は鉄分には種類があって、体内に吸収されやすいヘム鉄と、単体では吸収されにくい非ヘム鉄が存在し、それぞれで「吸収されやすさ」が違います。
ヘム鉄は、肉や魚など動物性の食品に含まれる鉄で、比較的吸収されやすい鉄分です。反対に、野菜など植物性の食品に含まれる非ヘム鉄は、カラダに吸収されにくく、吸収率はわずか2〜5%しかないのです。
そのため、しっかり鉄分をカラダに取り込むには、食べ合わせも重要になることを覚えておきましょう。