貧血というとダルさやクラクラなどの症状が思い浮かびますが、実は他にもさまざまな症状があります。なかには貧血とは関係なさそうに思える症状もあるため、気づかずに放置している人も多いんです。
生理中に不調を感じる人や気になる症状がある人は、まずはセルフチェックで貧血度を確認してみましょう。
女性は生理による出血があるため、貧血になりやすい傾向があります。厚生労働省では、生理のある成人女性の場合、1日に必要な鉄分の推奨量を10.5mg(※1)と定めています。
しかし、女性の1日あたりの鉄分摂取量の平均値は7.3mg(※2)となっており、多くの女性は推奨量を満たしていません。普段の食事では不足しがちな鉄分を、積極的に補う意識を持つことが大切です。
※1:厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2020年版)」
※2:厚生労働省「令和元年(2019年)国民健康・栄養調査報告」
ところで、実際どんな食べ物に多く鉄分が含まれているのか知っていますか?
ただ、どんなに食事やサプリメントで鉄分の摂取を心がけても十分に鉄分を摂ることは難しい場合があります。
なぜなら、摂取された鉄分は、胃の中で食べ物や飲み物に含まれるタンニンなどとくっついて、腸で吸収されにくい成分に変化してしまうことがあるから。
より効率よく摂取するコツは、鉄分が胃で他の食べ物などと接触しないような形で腸まで運ぶことです。
また、貧血を改善するためには、ただ鉄分を摂るだけでなく、ヘモグロビンを含む赤血球の生成を助けるビタミンB12や葉酸といった栄養素もバランスよく摂取する必要があります。