貧血というと、めまいやだるさのイメージがありますが、実はほかにもさまざまな症状があります。なかには、PMS(※)と間違いやすい症状も・・・。
そのため、自分では気づかないうちに貧血の症状が出ている「かくれ貧血」の人も少なくありません。もしかしたら、あなたも「かくれ貧血」を起こしているかも。気になる症状があったら確認してみましょう!
※PMS(月経前症候群)とは月経前、3〜10日の間続く精神的あるいは身体的症状で、月経開始とともに軽快ないし消失するものをいいます。
貧血になると、めまいやだるさのほかに、次のような症状があらわれることがあります。
これらの症状は、生理の3〜10日ほど前に現れる「PMS(月経前症候群)」とも似ていますが、貧血とPMSは全くの別もの!
例えば、同じ眠気の症状にしても、PMSは、排卵後の急激なホルモン変化によって引き起こされますが、貧血は血液中の酸素が不足して脳の活動が低下することが原因なのです。
貧血にはいくつか種類があり、最も多いのは鉄分不足によって起こる鉄欠乏性貧血。
鉄分が不足することで、体が酸欠状態になり、めまいやだるさなどの症状を引き起こすのです。
つまり、鉄欠乏性貧血を防ぐには、鉄分を十分に補給することが重要。
しかし日本の女性の多くは、厚生労働省が推奨する鉄分摂取量を満たしていないことがわかっています(※)。
※厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2020年版)」、厚生労働省「令和元年国民健康・栄養調査」
ところで、実際どんな食べ物に多く鉄分が含まれているのか知っていますか?
ただし、効率よく鉄分を摂取するには注意が点があります。
鉄分は、腸まで届けることが大切なのですが、胃で食品や飲料に含まれるタンニンなどの成分と結合し、腸で吸収されにくい成分に変わってしまうことがあるのです。
そのため、鉄分を体内に効率よく取り込むためには、腸まで届く方法で取る必要があるのです。