朝、眠気に負けてベッドでゴロゴロ。
仕事中に襲われる異常な眠気。
生理前〜生理中に感じやすい異常なまでの眠気。自分にやる気が足りないとか、緊張感がないと自己嫌悪におちいっている人はいませんか？
実はこの異常な眠気、あなたの気持ちの問題ではなく、眠気も生理前の不調のひとつ。もし十分な睡眠を取っているのに眠気が治まらないと感じているなら、それはホルモンバランスの乱れからくる不調が原因かもしれません。まずは自分の状態をセルフチェックしてみましょう！
生理前〜生理中の強い眠気は、女性ホルモンのバランス変動（分泌量の変化）が引き起こしており、一般的な睡眠薬と同じくらいの睡眠作用があると言われています。
この生理前〜生理中の強い眠気は、「プロゲステロン（黄体ホルモン）」という女性ホルモンの1つが、排卵後に急激に増えることが原因で起こります。
![[プロゲステロンとは？] 妊娠の成立・継続に関わるホルモンで、排卵後から次の生理までの間に急激に分泌量が多くなるのが特徴。プロゲステロンには、実際に妊娠している・していないに関わらず、排卵後妊娠に備えてカラダを休ませようとする働きがあり、分泌量が増えることで強烈な眠気を誘発することが多い。](img/201909_img01.png)
カラダの仕組みとはいえ、睡眠薬と同じほどの睡眠作用と毎月付き合うのは、正直大変ですよね。
生理前〜生理中の異常な眠気は、カラダの仕組みによって起きているため、根本的に取り除くことは難しく、どうしようもできないことですが、プロゲステロンの作用によって体が変化することを知っていれば、怖くないですね！
この時期を乗り切るためにも、ホルモンバランスの動きを知っておくとよいでしょう。
なお、女性ホルモンのバランスは、ストレスや疲れ、食生活の乱れ、睡眠不足など、身近な日常変化の影響で乱れやすいことも理解しておきましょう。
ホルモンバランスの乱れやすい生理前〜生理中は、不調が強くあらわれ、日常生活に支障が出てしまうことも。そうならないためにも、日頃からホルモンバランスの乱れを整えることを意識することが大切です。
監修：松村圭子先生（成城松村クリニック 院長）
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