
繰り返す!?
再発性の口唇ヘルペスとの付き合い方
※1:「PIT」は「Patient Initiated Therapy」の略称です
※2:口唇ヘルペスの「初期症状」は、唇やその周りにヒリヒリ・ムズムズという違和感や、ピリピリ・チクチクするような痛み、かゆみ、熱っぽさなどを感じることを指します
唇にヒリヒリ・ムズムズするような違和感があった後、痛みを伴う水ぶくれができる「口唇ヘルペス」。その原因となるウイルスは、体内に生涯にわたって残るため、不調や疲れなどによって体の免疫力が落ちると再発することがあります。
残念ながら、現時点では体内のウイルスを除去する方法はなく、これまでの飲み薬による治療は、水ぶくれなどの症状が出てから医療機関を受診し、処方してもらわないと治療開始できませんでした。
しかし最近では、「PIT(Patient Initiated Therapy)」と呼ばれる治療法により、事前に薬を処方してもらい、初期症状のうちに患者さん自身の判断で治療開始することができるようになったのです。
従来の口唇ヘルペスの飲み薬での治療は、水ぶくれなどの症状が出てから受診して薬を処方してもらう治療法でした。そのため、早期治療が良いにもかかわらず、なかなか受診できず治療開始が間に合わないケースがありました。
そこに登場したのが「PIT」と呼ばれる治療法です。
「PIT」の特長は、あらかじめ薬を処方してもらうことができる点です。そのため、初期症状が出たタイミングですぐに薬を服用し、治療を始めることが可能になります。
※3:服用しても、水ぶくれなどの症状が出る場合もあります
「PIT」の薬は、診察した医師が必要だと判断すれば、処方してもらうことができます。
水ぶくれなどの口唇ヘルペスの症状が出ている場合は、まずは医療機関を受診して、その症状を抑えるための飲み薬や塗り薬を処方してもらいましょう。その際にPITについても相談してみましょう。
また、過去に口唇ヘルペスと診断されたことがある人であれば、症状が出ていない時でも処方してもらえる場合があります。
冒頭でも説明しているように、口唇ヘルペスの症状は、「ヘルペスウイルス」と呼ばれるウイルスが増殖することで発症します。そのため、ウイルスの量が増えないうちに治療を開始し、増殖を抑えることが大切です。
※出典:マルホWebサイト「What's ?ヘルペス」より引用
ヒリヒリ・ムズムズという違和感や、チクチクするような痛み、かゆみが出てきた段階でウイルスは増え始め、水ぶくれができる頃、ウイルスの量はピークに達します。水ぶくれができてしまってからでは、治療を開始しても完治するまでに多くの時間がかかるので、違和感を感じたらできるだけ早く治療を開始することが大切です。
医療機関を受診した際に、あらかじめ「PIT」の薬を処方してもらうことで、初期症状が出てすぐの治療開始ができるようになります。
※4:掲載されている病院で必ずしもご希望の治療方法を実施していない場合もございます
口唇ヘルペスは、なるべく早く治療開始しウイルスを増やさないようにすることが大切です。
そのためにも、初期症状が出てきた段階ですぐ服用できる「PIT」はぜひ活用したい治療法です。繰り返し口唇ヘルペスに悩まされているかたは、積極的に「PIT」の活用を検討してはいかがでしょうか?
また、口唇ヘルペスの原因となるヘルペスウイルスは、生涯にわたって体内に残るため、うまく付き合っていくことが大切です。気になることがあれば、医師に相談してみましょう。もし何を相談したらいいかわからない、という時は、下記の「口唇ヘルペスQ&A」を参考にしてみると良いでしょう。疑問点が明確になって、相談しやすくなるはずです。
監修/マルホ株式会社 シニアメディカルディレクター
(皮膚科専門医)生駒晃彦
協力/マルホ株式会社