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乳がんコラム 母から子へ 乳がん治療における家族との関わり方

「乳がんと診断された」その時、なにを子供に伝えるべきでしょうか?

監修

植松 孝悦 先生(静岡県立静岡がんセンター)

監修

桜井 なおみ 氏((一社)CSRプロジェクト)

監修

徳永 えり子 先生(九州がんセンター)

※ 五十音順


乳がんと診断されたら、自分自身の治療のことだけではなく、家族全体に多大な影響がでることになるでしょう。

特に未成年のお子さんがいる世代の場合は、自分の治療と並行して子どもとの接し方をどのようにするか考えねばなりません。

あなたがもし乳がんになったら、子供にどのように伝え、どのように支え合うべきでしょうか?

まずは正しい情報を伝えることが大事

子供には心配をかけたくないからと、病気のことを伝えたり自分の気持ちを話したりすることをためらう方もいますが、大切な家族だからこそ、しっかりと伝えることが大切です。

お子さんがまだ小さい場合

小さい子供は病気や治療の内容を深く理解するのが難しいため、伝え方には工夫が必要です。

だからと言って、正確な情報を伝えないで後からその事実を知ったら「どうして教えてくれなかったのか」と悲しませてしまう可能性があります。理解できる言葉をつかってしっかり伝えるようにしましょう。

お子さんが成人している場合

お子さんが成人している場合は、正しい情報を伝えるだけでなく、治療方針の決定や治療中のフォローなど、本人だけでは決めきれないことを協力して決めることができるはずです。

決まったことを伝えるだけではなく、相談から始めて一緒に決めることができれば安心感が増すでしょう。

いずれの場合でも、もしどのように伝えたら良いかわからない場合は、主治医や看護師など医療スタッフに相談してみると良いでしょう。

治療中の役割分担も相談してください

お子さんがまだ小さい場合

お子さんが小さい場合は、子供の生活リズムを大きく変えないように心がけ、その中で簡単な役割を与えることで、一緒に治療に取り組む実感をもってもらうようにすることが良いでしょう。

仲間外れにされず、一緒に取り組んでいる気持ちを持ってもらえれば、子供自身も治療に関わる実感を持てるはずです。

お子さんが成人している場合

成人したお子さんには、具体的な役割をお願いするようにしましょう。

「通院に付き添ってほしい」「家事を手伝ってほしい」など、具体的にお願いすることで、治療に関する役割分担が明確になると、本人の負担も減るだけでなく、家族も何をすれば良いか把握できるので、動きやすい体勢ができるはずです。

ただし、注意しなければならないことは、依存しすぎないことです。子供の生活に影響の出ない範囲でできることを相談してみましょう。

家族との向き合い方※

※:外部Webサイト(日本乳癌学会「患者さんのための乳がん診療ガイドライン2023年版」)へ遷移します

遺伝的なリスクも検討しておきましょう

乳がんの一部には、遺伝的要因が関与するケースがあります。特にBRCA1やBRCA2といった遺伝子の変異がある場合、子供に乳がんや卵巣がんのリスクが遺伝する可能性があります。

子供が成人した後には、定期的な検診を促すなど、親としてサポートする意識をもつことが大切です。

また、あなたが乳がん罹患者であれば、まずは自身の遺伝学的検査を受けておくなど、リスクの確認をすることも検討しておきましょう。

遺伝的リスクについて※

※:外部Webサイト(日本乳癌学会「患者さんのための乳がん診療ガイドライン2023年版」)へ遷移します

まとめ

乳がんの診断を子供に伝えることは、家族の絆を試される場面でもあります。

しかし、子供の年齢や理解力に応じた適切な方法で接することで、不安を最小限に抑えながら共に乗り越えることができれば、家族の絆をさらに深めるよい機会になります。病院によっては、子供への説明の手助けやアドバイスをしてくれる部署がありますので、相談してみるのもよいでしょう。

また、子供が小さい場合は、家族以外にも学校や幼稚園にも情報共有をしていくと、子供の学校などで様子の変化があるか共有できるので、相談をしておくとよいでしょう。同様に、信頼できるママ友がいれば、開示範囲を決めて共有することで、いざという時に助けになるかもしれません。