
実は身近な乳がんの罹患。普段から乳房を意識する習慣(ブレスト・アウェアネス)をつけて欲しいワケ
監修
植松 孝悦 先生(静岡県立静岡がんセンター)
監修
桜井 なおみ 氏((一社)CSRプロジェクト)
監修
徳永 えり子 先生(九州がんセンター)
※ 五十音順

女性の病気としてよく耳にする「乳がん」。がんの一つであることは知っていても、「乳がん」がどのような病気であるかご存知ではない方も多いのではないでしょうか?
まずは「乳がん」がどのような病気か知ることから始めてみましょう。
乳がんは、乳房の主に乳腺に発生する悪性腫瘍を指します。乳がんには20代からなる方もいますが、30代後半から増加傾向にあり、40代と60代に発症のピークがあることが知られています(※2)。
日本人女性の場合、乳がんの罹患数はがんの中で最も多く年間で97,000名以上(※3)で、生涯にわたって乳がんに罹患する女性の割合は約10.6%で、約9人に1人が乳がんに罹患することがわかっています(※3)。

一方で、乳がんは女性の罹患率こそ第1位ですが、死亡数は第4位と、がんの中ではそれほど多くないのが特徴です(※3)。

また、乳がんは、ステージ0の場合は、10年生存率は100.0%ですが、ステージⅣになると10年生存率は19.4%に低下してしまいます(※1)。
そのため、早期に発見して治療を受けることがとても重要になるのです。
※1:国立がん研究センター「全院内がん登録2009年10年生存率、2013-14年5年生存率集計」(2021年)