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乳がん基礎知識 乳がんのタイプ・なりやすい人

みなさんに「乳がん」についてまず知って欲しいことをまとめました

監修

植松 孝悦 先生(静岡県立静岡がんセンター)

監修

桜井 なおみ 氏((一社)CSRプロジェクト)

監修

徳永 えり子 先生(九州がんセンター)

※ 五十音順

乳がんは女性のがんの中で最も発生頻度が高く、誰もが罹患するリスクを抱えています。ただ、乳がんと一言で言っても、種類や発症リスクは個人によって異なります。

そこで、乳がんの種類と、乳がんになりやすい人の特徴についてまとめました。

「乳がん」の種類

乳がんは大きく分けて非浸潤ひしんじゅんがん」浸潤しんじゅんがん」に分類されます。

非浸潤がん

非浸潤がんは、がん細胞が乳管・小葉といった乳腺の管状や胞状の内部にとどまるごく早期(0期)の乳がんです。

適切な治療を行えば、転移や再発をすることはほとんどないと考えられ、治療によって完治する可能性が高いとされています。ただし、放置すると浸潤がんに進行するリスクがあるため、早期発見・早期治療が重要です。

浸潤がん

浸潤がんは、乳腺の管状や胞状の内部にとどまらず、乳管・小葉の周囲に広がった乳がんです。周囲の組織やリンパ節、さらには血流やリンパ流を通じて他の臓器に広がる可能性があり、乳がんの約80%はこの浸潤がんです(※1)。

浸潤がんは、その進行具合に応じてI期~IV期に分類されます。また乳がんは、その性質によりさまざまなサブタイプにさらに分類されます。そのため、個々のステージや乳がんの性質に応じた治療が求められます。

※1:日本乳癌学会「患者さんのための乳がん診療ガイドライン」より

乳がんのタイプについてもっと詳しく


※:外部Webサイト(日本乳癌学会「患者さんのための乳がん診療ガイドライン2023年版」)へ遷移します

乳がんの心配をする女性の写真

乳がんになりやすい人がいるって本当?

乳がんには、年齢や生活習慣、ホルモンバランスなど、さまざまな要因が関係してかかります。

以下に紹介するものに当てはまる場合は、乳がんになりやすいタイプかもしれません。

加齢

乳がんのリスクは、40代後半から50代にかけて特に高まります。これは、閉経前後にホルモンバランスが変化するためとされています。

さらに、60代前半にも乳がんリスクのもう一つのピークがあります。これは、全てのがんが老化現象のひとつと考えられていて、乳がんも高齢者でリスクが高まります。

女性ホルモン(エストロゲン)の影響

乳がんの発生には女性ホルモンであるエストロゲンが大きく関与しています。その理由は、エストロゲンの作用の一つに、乳がん細胞の増殖も促進する作用があるためです。

そのためエストロゲンにさらされる期間が長いほど乳がんのリスクが高まることになるのです。具体的には以下に当てはまる人は、乳がんになりやすいタイプだといえるでしょう。

乳がんになりやすいタイプ

生活習慣

近年、乳がん罹患者が増えているのは、食生活・生活習慣の変化が大きな原因であると考えられています(※2)。

肥満、脂肪の摂取過多、アルコールの摂取といった食生活に関連するもの、喫煙、運動不足、などが乳がんの発症リスクにつながるといわれています。

※2:日本乳癌学会「患者さんのための乳がん診療ガイドライン」より

食生活・生活習慣で気を付けたい事


※:外部Webサイト(日本乳癌学会「患者さんのための乳がん診療ガイドライン2023年版」)へ遷移します

肥満を気にする女性の写真

遺伝的要因もリスクになりうる!

血縁者に乳がん罹患者がいる場合、乳がんの発症リスクは高まります。

BRCA1やBRCA2遺伝子に変異があるなど、遺伝的リスクが疑われる場合は、遺伝学的検査を受けることも検討すると良いでしょう。

もし不安がある時は、専門の先生や医療スタッフ(遺伝子カウンセリング、遺伝外来、乳腺専門のクリニックなど)に相談することから始めてみましょう(※3)。

※3:遺伝相談は自由診療になります

遺伝学的検査についてもっと詳しく


※:外部Webサイト(日本乳癌学会「患者さんのための乳がん診療ガイドライン2023年版」)へ遷移します

最後に

乳がんのリスクは誰にでも存在します。

そのため、すべての女性は健康的な生活を心がけ、毎日のブレストチェックの習慣化、定期的に乳がん検診を受診する、乳房に異常を自覚したら速やかに医師の診察を受けるなど、早期発見と予防につなげる意識が大切です。