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乳がんを治療したい 乳がんと診断されたら

乳がんは治療のできるがん。真摯に向き合うことが治療の第一歩です

監修

植松 孝悦 先生(静岡県立静岡がんセンター)

監修

桜井 なおみ 氏((一社)CSRプロジェクト)

監修

徳永 えり子 先生(九州がんセンター)

※ 五十音順

乳がんと診断されたとき、多くの方が不安や怖さを感じることでしょう。しかし、乳がんは早期発見と適切な治療によって治癒が期待できるがんの一つです。

大切なのは、まずは落ち着いて適切な情報を得て治療に向き合うことです。

「乳がん」についてまず知っておいてほしいこと

乳がんといっても、その特性や治療法は一様ではありません。

乳がんは、乳がんのタイプなどを調べる病理びょうり検査の結果に応じて、適した治療法があります。つまり、罹患した乳がんのタイプを知ることこそ、適切な治療を受ける上で不可欠な第一歩なのです。

乳がんの心配をする女性の写真

乳がんのタイプとその特徴

乳がんは以下の3つに大きく分類されます。それぞれのタイプと手術以外のお薬の治療法について紹介します。

1.ホルモン受容体陽性乳がん

このタイプの乳がんは、エストロゲンやプロゲステロンといった女性ホルモンに依存して増殖します。

治療には、ホルモン剤(ホルモン療法)が効果的であり、女性ホルモンの作用を抑制する薬剤を使用します。これにより、がん細胞の増殖を抑えることが可能です。

2. HER2(ハーツー)陽性乳がん

HER2と呼ばれるタンパク質が通常よりもたくさん作られているタイプの乳がんです。

このタイプは以前は予後が悪いとされていましたが、現在ではHER2を標的とした分子標的薬が開発され、治療成績が大きく向上しています。抗HER2療法と抗がん薬(化学療法)を組み合わせることで、効果的な治療が期待できます。

3. トリプルネガティブ乳がん

ホルモン受容体もHER2も陰性の乳がんを指します。進行が速く、再発リスクが高い傾向にあるのが特徴です。

このタイプは、ホルモン受容体もHER2も陰性であるため、ホルモン剤(ホルモン療法)やHER2に対する分子標的治療で治療効果が得られず、他の乳がんと比べ治療選択肢が限られてしまいます。結果、主な治療法は抗がん薬(化学療法)のみとなるので、医師と相談しながら最新の治療法を検討することが重要です。

また、このタイプの乳がんは、他のタイプと比較して遺伝の可能性が高いことも知っておきましょう。

遺伝性乳がんの可能性がある場合は遺伝学的検査も検討しましょう

乳がんの一部は遺伝性の要因によるもので、BRCA1やBRCA2といった遺伝子の変異が、乳がんの発症リスクを高めることが知られています。

もし、ご家族に乳がんや卵巣がんの既往歴のある方がいる場合は、まずはそのご家族から遺伝学的検査を受けることを検討しましょう。検査で得られた情報は再発予防やご家族全体の健康管理にも役立ちます。

乳がんと遺伝についてもっと詳しく


※:外部Webサイト(日本乳癌学会「患者さんのための乳がん診療ガイドライン2023年版」)へ遷移します

ピンクリボンを持つ女性の写真

最後に

乳がんと診断されたら、自分の健康状態を正確に理解し、治療に向けて取り組みをしていかねばなりません。

その時は一人で抱え込まず、信頼できる医療チームや家族、友人とともに歩んでいくことが大切です。

正しい情報を持ち、前向きな気持ちで治療に取り組むことが、より良い結果につながるはずです。