乳がんは再発や転移する可能性も。正しい知識を持ち、治療後も対策をすることが大切です
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※ 五十音順
乳がんの治療後も、からだの不調が続いたら「再発・転移かも?」と心配になることもあるでしょう。気になる症状がある場合は、ためらわずに担当医に相談し、必要に応じて適切な検査を検討すると良いでしょう。
再発のリスクは、腫瘍の大きさやリンパ節転移の状態、がん細胞の悪性度などさまざまな要因によって異なります。 正しい知識を持ち、対策を講じることが大切です。
乳がんの初期治療の後に、からだのどこかに潜んでいたがん細胞が現れてくることを「再発」と呼びます。
乳がんの再発には、手術を受けた側の乳房やその周りの皮膚やリンパ節にがんが生じる「局所(領域)再発」と、乳がんから離れた場所にがんが生じる「遠隔転移(転移)」があります。
再発は、手術後2~3年経過したころや、5年前後で起こることが多いとされていますが、10年後や20年後に起こることもあり、人それぞれで異なります。

再発してもまったくの無症状という場合もありますが、つぎのような症状を伴う場合もあります(※1)。 気になる症状がある方は、医師に相談しましょう。


※1:日本乳癌学会「患者さんのための乳がん診療ガイドライン2023年版 Q40,Q44,Q45」より
※:外部WEBサイト(日本乳癌学会「患者さんのための乳がん診療ガイドライン2023年版」)へ遷移します
乳がんの再発予防には、からだのどこかに潜んでいるがん細胞を根絶して、より良い生活を長く続けるために、術前もしくは術後の薬物療法を行うことがあります。
再発予防効果が確認されている薬物療法は大きく分けて、以下4つがあります。これらの薬を術前もしくは術後に使用するかどうかは、乳がんのタイプや再発のリスクを考慮して決定されます。

※:外部WEBサイト(日本乳癌学会「患者さんのための乳がん診療ガイドライン2023年版」)へ遷移します
また、乳がん患者さんのうち、検査によって遺伝性乳がん卵巣がん(HBOC)であることが分かった場合には、対側乳房の乳がん発症リスクを防止する目的で、リスク低減乳房切除術が検討されます。
また、リスク低減乳房切除術以外に、リスク低減卵管卵巣摘出術を検討する場合もあります。リスク低減卵管卵巣摘出術は、外科的ホルモン療法の効果を期待して、乳がんの再発リスクを低減する目的で行われます。
リスク低減乳房切除術には、以下のようにいくつか種類があります。




リスク低減乳房切除術は、2020年よりHBOCの診断がつき、乳がんまたは卵巣がんのいずれかにかかった方を対象に、保険適用で実施できるようになりました。また、このときの乳房切除に対する乳房再建も保険適用となっています。 さらに乳がんにかかった方でHBOCと診断された方はリスク低減卵管卵巣摘出術も保険が適用されます。
リスク低減乳房切除術は施設要件があり、全ての施設で行われているわけではないため、手術が可能かは、主治医に相談してみてください。
リスク低減乳房切除術は自分のからだの一部を失う治療であり、手術や術後の生活への影響などさまざまな不安がつきまとうと思います。
ですが、HBOCの方にとっては乳がんの発症を高い確率で回避する治療法でもあります 。対象の方はご家族や医師と十分に話し合って検討してみてください。
一度乳がんにかかったら、再発や転移に不安になることも多いと思いますが、自分のからだの変化にアンテナを張り、知識を味方につけ、自分でできる範囲で対策していくことが大切です。また、再発リスクを減らすための選択肢には、手術以外にも定期的な検診やブレスト・アウェアネスなども挙げられます。 詳しくは医師にご相談し、できることから対策をしていきましょう。


