乳がんは治療のできるがん。そのために、自分の乳がんの特徴を知ることが大切です
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※ 五十音順
乳がんと診断されたら、今後の治療や生活への影響に思いを巡らせて不安になるかもしれません。
しかし、治療を受けて乳がんを乗り越えた人も多くいます。
一口に乳がんといってもさまざまなタイプがあり、なかには遺伝が関係するものもあります。適切な治療を進めていくためには、まずは自分の乳がんの特徴を知り、正しく理解することが大切です。
乳がんは、乳がんのタイプなどを調べる病理検査の結果によって、大きく3タイプに分類されます。
タイプを知ることは、治療においてどの薬が適しているかを選ぶために役立ちます。
エストロゲンやプロゲステロンといった女性ホルモンの影響によって増殖する乳がんです。
HER2と呼ばれるタンパク質が通常よりもたくさん作られているタイプの乳がんです。
ホルモン受容体もHER2も陰性の乳がん。このタイプの乳がんは、他のタイプと比較して、遺伝性である可能性が高いのも特徴です 。
乳がんは3タイプで分類されるほか、遺伝性かどうかでも分類されます。
乳がん全体の約5縲鰀10%は遺伝性だといわれ、その多くが「遺伝性乳がん卵巣がん(HBOC)」と呼ばれるものです。HBOCには、BRCA1、BRCA2という誰もが持つ遺伝子が関係しています。これらの遺伝子に病的な変異が起こると乳がんや卵巣がんを発症しやすい体質となります。
BRCA1、BRCA2の変異は、親から子へ、男女関係なく50%の確率で遺伝するといわれています(※1)。
※1:日本乳癌学会「患者さんのための乳がん診療ガイドライン2023年版 Q65」より

※:外部WEBサイト(日本乳癌学会「患者さんのための乳がん診療ガイドライン2023年版」)へ遷移します
HBOCが疑われる場合、BRCA遺伝子に病的な変異があるかどうかを調べる「BRCA1/2遺伝子検査」を受けるという選択肢があります。
自分の乳がんが遺伝性のものだと知ることは、不安を伴うものです。ただ、HBOCかどうかは、手術の術式や使用する薬の選択など治療方針を考えるうえで重要な情報です。また、血縁者の早期発見・早期治療につなげるための対策を考えることもできます。
なお、BRCA1/2遺伝子検査には、以下のいずれかの条件を満たせば保険が適用されます(※2)。
もちろん、「知らないでいる権利」として、遺伝子検査を受けないという選択も配慮・尊重されなければなりません。

※2:出典:日本乳癌学会「患者さんのための乳がん診療ガイドライン2023年版 Q52より
※:外部WEBサイト(日本乳癌学会「患者さんのための乳がん診療ガイドライン2023年版」)へ遷移します
「BRCA1/2遺伝子検査」は、大学病院やがん専門病院、地域の基幹病院など、HBOCに関連するがんの診療をしている施設で受けることができます。
検査できる施設を調べるには,がん診療連携拠点病院などに設置されているがん相談支援センターで相談するか、 JOHBOC(日本遺伝性乳がん卵巣がん総合診療制度機構)のホームページで、遺伝性乳がんの診療を行っている認定施設一覧を参考にしましょう。
※:外部WEBサイト(一般社団法人 日本遺伝乳癌卵巣癌総合診療制度機構(JOHBOC))のホームページ)へ遷移します
ほとんどの女性にとって、乳がん治療は知らないことばかりで戸惑うことが多いかもしれません。乳がんの治療は、そのタイプや進行度によって、複数の治療法を組み合わせて行われます。自分の乳がんのタイプや遺伝性乳がんの可能性にも目を向けることで、より自分に合った治療を選択できるようになります。担当の医師とよく話し合いながら、納得できる治療法を探りましょう。



